荒川 茂樹

　陸上自衛隊幕僚監査部調査部第二課別室に所属する陸上自衛官。柘植一派をベイブリッジ爆撃事件の以前より内偵していた。諜報関係者でありながら「一度会ったら忘れられないような特異な顔面」をした男。ベイブリッジ爆撃事件ののち、真相究明の協力を求め、南雲と後藤のいる特車二課を訪ねる。
　諜報員としての実力は折り紙付きで、後藤の懐刀である松井に先んじて、ベイブリッジ爆撃の瞬間を撮影していたビデオを確保している。しかし、電子機器の操作には疎いようで、証拠として持参したビデオテープを持ち出した際には、無数のボタンを備えた特車二課備品のビデオデッキを目にして硬直した。ノベライズ版では味覚音痴という描写がされている。
　実は自身が内偵していたという柘植一派の一員であり、本来の計画から逸脱し暴走した柘植を自らの手で確保するため、特車二課を利用しようとしていた。最後には後藤にその企みを暴かれ、松井によって逮捕される。