後藤 喜一
- 所属
- 警視庁特殊車輌二課
- 階級
- 警部補
- 担当
- 第2小隊隊長
- 出身地
- 東京都台東区入谷
三白眼、緩めたネクタイにサンダル(水虫のため)がトレードマークの飄々とした昼行灯。ヘビースモーカーで、隊舎内の冷蔵庫にビールも常備している。一見すると無気力な中間管理職そのものだが、一癖も二癖もある人員ばかりの第2小隊をもまとめあげ、警察上層部との政治的交渉でも必ず自らの意を通すやり手。本庁時代はその有能さから「カミソリ後藤」と称されていたが、有能過ぎるがゆえに特車二課へと左遷させられたことがほのめかされている。
放任主義で「命令も強制もしない」がモットーだが、状況のお膳立てや巧みな話術による誘導で、その行動を操ることはいとわない。「悪党」とも揶揄されるそのやり口については、同僚である南雲から眉をひそめられたり、(特に利用されることの多い)遊馬と松井からは不平不満をぶつけられたりもしているが、その行動原理はあくまで「正義」という信念に基づくものであることから、彼らからの信任は厚い。一方で、その行動原理故に警察上層部からは疎まれている。
捜査権を持たない警備部所属ながら、個人的興味から重大事件について独自に調査を行うことがある(もっぱら捜査課の刑事である松井の協力をあおぐ)。関係各所に詳細不明のパイプを持ち、情報収集に利用するほか、緊急時には非公式な協力を取り付けることもある(『パト1』『パト2』における自衛隊からの対戦車ライフルの拝借など)。
同僚である南雲に対しては密かに想いを寄せており、彼女の対しては頭が上がらない。私生活は謎に包まれており、後藤真帆子という姪がいる(『OVA』)以上の描写ない。