復刻版パンフとサウンドリニューアル版パンフは何が違う?
本日7月17日(金)より全国56館で上映が始まった「機動警察パトレイバー the Movie 」4DX。初日より皆さまのおかげで各劇場満員御礼が相次ぎ、誠にありがとうございます。
劇場で販売されているパンフレット2種の違いに関してのお問い合わせが多い為、制作こぼれ話とともにこちらにて回答させて頂きます。
ご存じの通り、現在劇場、Amazon等で販売されているパンフレットは2種類あります。
1つが復刻版パンフレット、そしてもう1つがサウンドリニューアル版パンフレットです。
その2冊の違いですが、表紙の野明は同じレイアウトですが、描いた人は別の方で、中身も全く異なります。(値段も異なります)
■機動警察パトレイバー the Movie 復刻版パンフレット
1989年初公開時のオリジナルパンフ(B4サイズ)をA4版に縮小してできるだけ忠実に復刻したものです。
また文字も全部読めるようスキャニングと印刷処理が行われています。
監修を担当された高田明美さんによると、オリジナルパンフの表紙は野明のズボンがやや緑がかっていて設定とは違うとのこと。
そのあたりを設定どおり青色の方向に修正しています。
■機動警察パトレイバー the Movie サウンドリニューアル版パンフレット
4DXの上映に合わせて完全オリジナルで作られたパンフレットです。
2004年以降のDVDなどのパッケージは、解説書などでサウンドリニューアル版の記事が割愛されています。サウンドリニューアル版が制作された1998年当時のインタビューはかなりのボリュームがあり、現在でも充分読み応えがあるので、あらためてパンフレットとして作りました。
仕掛けとしては、まず表紙イラストに2019年の大阪ATC展用に描いてもらった高田明美版の野明のイラストを使用しています。
まったく同じポーズですが、ゆうきまさみさんが1989年に描いたイラストとは違う味付けを高田明美さんバージョンとして描いてもらいました。
2つのイラストの間に30年の年月が経っているという点がポイントです。また中面も1989年のゆうきさんの野明のイラストと、2020年3月の展覧会用(名古屋パルコ展)に描き下ろしていただいた高田さんの野明のイラストを使用しています。
こちらも同じポーズなので30年の年月と違いをぜひ見比べてみてください(イラストは2019年内に描かれています)。
他にも裏表紙、奥付(最後のページ)など、ちょっとした仕掛けがあるので、ぜひオリジナル版とサウンドリニューアル版を見比べて見てください。
裏表紙と奥付の仕掛けは・・・
*サウンドリニューアル版の奥付は後藤のカットとセリフだが、ビジュアルとセリフが合ってないのでそれを合わせた。
*裏表紙は上のカットはどちらも無人の暴走レイバー、下はオリジナル版(イングラムと零式が見合っている)の続き(イングラムと零式が組み合っている)をサウンドリニューアル版で使っています。