機動警察パトレイバー 初期OVAシリーズ（アーリーデイズ）
第04話『Lの悲劇』

　無断突入、突如発砲。太田の過剰な武力行使が、ひときわ目立った強盗逮捕事件。おかげで第２小隊全員に、富士の養成学校での再訓練が命じられた。ここで隊員たちを待ち受けていたものとは・・・。
養成学校は閑散たるもので、隊員たちと後藤、教官の佐久間、後藤だけでは心配だと駆け付けた南雲、所々の雑用に忙しく、まだ姿は見せていない雑用係の源さんという男の他は、誰一人として存在しない。
　そして事件は始まった。真っ赤に染まった風呂の中で気絶する太田。風呂の水はペイント弾用の塗料と判明、それを聞いた佐久間教官が妙に怯え出した。騒ぎ出す隊員達をなだめる為か、後藤は外を見ることすら禁止して床につかせた。その夜、隊員たちはこの世のものとも思えぬレイバーが暗やみをさまよう姿を目撃、太田は洗面所で女の幽霊を見たと震えだす。翌朝、隊員たちの不安をよそにいつになくはりきる後藤。公開模擬戦では、太田の銃が見物している隊員たちに向け暴発されそうになった。不発であったが、この様子を見た佐久間教官がまたしても妙に怯え出す。太田は、レイバーの指が勝手に作動したと弁明。この、一連の“奇妙な出来事”について、野明と遊馬は近所の土産物屋の主人から、隠されていた悲惨な事実を聞きだしていた。
　それは、２ケ月前の公開模擬訓練での出来事・・・。在校していた兄を見に来ていた少女が、誤って放たれたペイント弾によって死亡。彼女を殺してしまった兄は、彼女の亡骸を抱いてレイバーごと湖に身を投げたというのだ。幽霊に呪われた養成学校・・・。そして、その話を聞きだした土産物屋には、死んだ少女の妹が手伝いに来ていた。何ともいえぬ寂しげな表情をたたえて。
　しかし遊馬は、雑用係の源さんと、土産物屋の少女が幽霊騒ぎを企てたことに気付く。源さんの部屋から押収された、幽霊の声を録音したテープ等のさまざまな物的証拠。しかし、香貫花は別の答に到達していた。源さんなる人物は存在せず、事故も何もかもが後藤たちのでっち上げだというのだ。一体何を根拠に推理されたのか。遊馬の仮説をどう切り崩したのか。果たしてその真相は？

原作・キャラクター原案／ゆうきまさみ（ヘッドギア）（小学館／週刊少年サンデー連載）
原作・脚本／伊藤和典（ヘッドギア）
演出／中村隆太郎
作画監督／北崎正浩
キャラクターデザイン／高田明美（ヘッドギア）
メカニックデザイン／出渕　裕（ヘッドギア）
監督／押井　守（ヘッドギア）
音楽／川井憲次
美術／小倉宏昌
カラーデザイン／池さゆり
原画／内田広之　岩竜　智　木川純一　浜野邦子　安部　恒　島村秀一　牧野竜一
動画／中川早苗　桑原玲子　田辺裕子　石野清人　清水弘子　松田秀明　小林桃代
仕上／島貫恵美子　千葉　香　大島喜代子　岡野憲一　山本苗子　白畠江以子　菊池恵美子　吉野敏子　大村和子
動画検査／新井正行
色指定／入江ふみ子
仕上検査／村上智美　室田ゆう子
背景／スタジオ蒼竜窟　なかちか東
撮影／スタジオキャバーン
高橋明彦　菊池英明　遠藤公祐　安津畑隆
杉村重郎
編集／森田編集室　森田清次
坂本雅紀
特殊効果／西山　誠
制作進行／村松雅志
制作協力／虫プロダクション　安西　武
制作担当／半澤正幸
調整／桑原邦男
効果／伊藤道廣（Ｅ＆Ｍ）
録音／斯波重治
録音助手／浅梨なおこ
スタジオスタッフ／山田富二男　大芦茂樹（テクノサウンド）
スタジオ／オムニバスプロモーション
オープニングテーマ「未来派LOVERS」（ワーナーパイオニア）
作詞　冬杜花代子
作曲・編曲　田中公平
歌　笠原弘子
レコーディングディレクター／川瀬　朗
河田明裕
レコーディングエンジニア／皆川　茂
音楽プロデューサー／積　惟文
音楽制作／ワーナー・パイオニア
タイトル／マキ・プロ
フィルム／イーストマンコダック
リレコ現像／東京テレビセンター
現像／IMAGICA
宣伝担当／沖　貴子
制作担当／浅沼　誠　千島　守
オープニングアニメーション／北久保弘之　ゆうきまさみ
プロデューサー／鵜之沢伸　真木太郎　久保　真
制作／スタジオディーン
製作／株式会社バンダイ　株式会社東北新社