機動警察パトレイバー NEW OVA
第04話『GAME OVER』

　バッテリーが切れた野明の１号機は、一時的に＜グリフォン＞から遠ざかることを試みた。だが＜グリフォン＞の脚は速い！　追いつかれて止めの一撃を喰らう、と思われた時、香貫花の３号機が到着した。その隙をついて電源の交換を行う野明機。仲間の助けを得て、＜イングラム＞は再び立ち上がった。
　その頃、内海の姿を追って周囲のホテルに入った熊耳は、宿泊名簿に彼の香港時代の名前“リチャード・ウォン”を見つけていた。懐かしいその名を見つめて一瞬ためらったが、すぐさま建物内部の捜索を開始する。
　外では野明と香貫花が激闘を繰り広げている。＜グリフォン＞の能力は絶大だ。ところが熊耳の捜査に気づいた内海が、バドに撤退を指示したことから事態は大きく変わり始めていた。意気込んでいたバドが撤退命令を聞いて逆上し、機体の外部スピーカーで大声を張り上げてしまったのだ。声の主がかつて出会ったゲーム少年だと気付いた野明は、香貫花に射撃を制止しながら、気迫で＜グリフォン＞に迫りゆく。
　バドの正体が知られ、身の安全を図った黒崎は、仕掛けておいた爆弾の起爆スイッチを押そうとしたその時、「ハッタリだから意味がないよ」。内海がニヤリとして言った。黒崎も諦めたように笑い、二人は従業員に変装して、別々にホテルからの脱出を企てる。その行動を見通していた熊耳が、内海を待ち受けていた。一瞬時間が止ったかのように見つめ合う二人。詭弁を操り、内海は逃走してしまう。「信じて貰えないだろうけど、キミを・・・」という言葉を残して。
　一方、＜イングラム＞と＜グリフォン＞の戦いも終盤戦に入った。野明は＜グリフォン＞のコクピットを破壊し、バドを引っ張りだすのに成功。それを見た内海は、証拠をいん滅するべく機体を爆破してしまった。
　西暦2000年を祝う花火を背に、二課の長く苦しい戦いは終わりを告げた。野明の胸で無邪気に泣き崩れるバドだけを残して・・・。

原作／ヘッドギア
週刊少年サンデー連載中／ゆうきまさみ
シリーズ構成／伊藤和典
キャラクター・デザイン／高田明美
メカニック・デザイン／出渕裕・佐山善則
監督／吉永尚之
音楽／川井憲次
脚本／伊藤和典
演出／元永慶太郎
絵コンテ／吉永尚之
タイトル／マキ・プロ
作画監督／高木弘樹
メカ作監／前田明寿
原画／土器手司　西島克彦　伊藤浩二　合田浩章　広田麻由美　中西修史　鈴木辰也　平山円　西岡忍　高木弘樹　前田明寿
動画チェック／富岡美穂
動画／竹之内節子　岡部実　小菅和久　吉野裕之　石川和男　沖田敢　スタジオ・マーク　ジャスト
美術監督／小板橋かよ子
背景／スタジオ・キャッツ　小板橋かよ子　三上雅寛　市原よう子　梶谷正夫
色彩／エムアイ　中山昇　東弘巳　西原和美　斉藤あや子　沢辺幸子　飯島理恵　今井亜津子　アニメーションタイム
色指定／小川さよ子
撮影監督／奥井敦
撮影／旭プロダクション　梅田俊之　藤倉修二　榊原広　松澤浩之
特殊効果／干場豊（マリックス）
効果／伊藤道廣（Ｅ＆Ｍ）
現像／東京現像所
録音演出／浅梨なおこ
調整／山田富二男
録音制作／オムニバスプロモーション
録音スタジオ／ニュージャパンスタジオ　東京テレビセンター
編集／鶴渕友彰（鶴渕映画）
広報担当／飯島佐知子　小山仁一郎（バンダイ）　佐藤尚樹（東北新社）
制作デスク／杉田　敦（バンダイ）　明石　渉（東北新社）
制作担当／山本之文
制作進行／村田央
文芸助手／高橋哲子
演出助手／原田奈奈
設定制作／伊藤裕之
プロデューサー／鵜之沢伸（バンダイ）　濱渡　剛（東北新社）　指田英司（サンライズ）
製作協力／サンライズ
製作／バンダイ　東北新社