STORY

機動警察パトレイバー NEW OVA
第09話『VS(バーサス)』

解説

TV版第33話『シャフトの犬たち』で初めて出会ったとき以来、どこかソリの合わない部分を感じさせていた、二人のスーパー・ウーマン熊耳と香貫花の物語。かねてより、二人には非常に興味を持っていた伊藤和典が、横手美智子の脚本に手を加え、完成したのがこの作品である。舞台となっているのは、熱海かその周辺の温泉街であろう。

ストーリー

 日頃の疲れを癒すため、海辺の温泉宿へ一泊の慰安旅行に出かけていた後藤以下第2小隊の面々。香貫花も加わり、楽しいひとときになるはずが、事態は予想もつかぬ展開を見せたのである。
 事の発端は、風呂場の脱衣所に置き忘れた香貫花の下着を、気をきかせた熊耳がそっと香貫花のバッグにしまっておいたことにあった。親切心が仇となり、礼を言うどころかプライバシーの侵害だと憤慨する香貫花。まさに、日本とアメリカの慣習の違いから起きたトラブルだった。

 日頃の疲れを癒すため、海辺の温泉宿へ一泊の慰安旅行に出かけていた後藤以下第2小隊の面々。香貫花も加わり、楽しいひとときになるはずが、事態は予想もつかぬ展開を見せたのである。
 事の発端は、風呂場の脱衣所に置き忘れた香貫花の下着を、気をきかせた熊耳がそっと香貫花のバッグにしまっておいたことにあった。親切心が仇となり、礼を言うどころかプライバシーの侵害だと憤慨する香貫花。まさに、日本とアメリカの慣習の違いから起きたトラブルだった。
 そんな事が起こっているとは知らず、皆は宴会を始める。しかしその席で火花を散らす二人を見てマッ青になった。野明たちは場を盛り上げてごまかそうとするが、二人には周囲の思惑など受け入れる余地のない様子。そして、いきなり状況判断やデータ比重の話で噛み合い始める。思い余ったか、「天正遣欧使節の4人の名前を答えて見せろ」と香貫花が熊耳につっかかった。「もちろん答えられます」と大見得を切った熊耳だが、最後の一人が思い出せない。しかしそれに負けていられるかとばかりに、二人の静かにして壮絶なる闘いはエスカレートの一途をたどりつつあった。
 後藤は早々に逃げてしまい、残された者たちも酔っぱらうしかないと踏んで、酒をあおり始めた。二人の闘いが頂点を見せ、ついに両者ともダウン。枕を並べ、穏やかな表情で寝入ってしまう。
 翌朝、天正遣欧使節の残りの一人を思い出す熊耳。香貫花は「お見事」と微笑むが、二人のライバル意識は、さらに激しい火花を散らせていたのであった。

スタッフ

原作/ヘッドギア
週刊少年サンデー連載中/ゆうきまさみ
シリーズ構成/伊藤和典
キャラクター・デザイン/高田明美
メカニック・デザイン/出渕裕・佐山善則
監督/吉永尚之
美術監督/渋谷幸弘
音楽/川井憲次
脚本/横手美智子 伊藤和典
演出・絵コンテ/青木康直

原作/ヘッドギア
週刊少年サンデー連載中/ゆうきまさみ
シリーズ構成/伊藤和典
キャラクター・デザイン/高田明美
メカニック・デザイン/出渕裕・佐山善則
監督/吉永尚之
美術監督/渋谷幸弘
音楽/川井憲次
脚本/横手美智子 伊藤和典
演出・絵コンテ/青木康直
タイトル/マキ・プロ
作画監督/高見明夫
原画/土器手司 高木弘樹 高見明夫 平山円 西岡忍
動画チェック/岡部実
動画/富岡美穂 竹之内節子 小菅和久 吉野裕之 石川和男 沖田敢 押田貞美 加賀野井美和
背景/石垣プロダクション
高橋賢伍 桑原悟 大磯恭子 長谷川弘行 羽柴正俊 大嶺靖
彩色/エムアイ 中山昇 東弘巳 西原和美 斉藤あや子 沢辺幸子 飯島理恵 今井亜津子 アニメーションタイム
色指定/小川さよ子
撮影監督/奥井敦
撮影/旭プロダクション 梅田俊之 藤倉修二 榊原広 松澤浩之
特殊効果/干場豊(マリックス)
効果/伊藤道廣(E&M)
現像/東京現像所
録音演出/浅梨なおこ
調整/山田富二男
録音制作/オムニバスプロモーション
録音/ニュージャパンスタジオ 東京テレビセンター
編集/鶴渕友彰(鶴渕映画)
広報担当/飯島佐知子 小山仁一郎(バンダイ) 佐藤尚樹(東北新社)
制作デスク/杉田敦(バンダイ) 明石渉(東北新社)
制作進行/峰岸功
設定担当/山本之文
制作担当/富岡秀行
文芸助手/高橋哲子
演出助手/菱川直樹
設定制作/伊藤裕之
プロデューサ/鵜之沢伸(バンダイ) 濱渡剛(東北新社) 指田英司(サンライズ)
製作協力/サンライズ
製作/バンダイ 東北新社

キャスト

篠原遊馬/古川登志夫
山崎ひろみ/郷里大輔
泉 野明/富永みーな
後藤喜一/大林隆介
進士幹泰/二又一成
南雲しのぶ/榊原良子
太田 功/池水通洋
シバシゲオ/千葉 繁
香貫花クランシー/井上瑤
榊 清太郎/阪 脩
熊耳武緒/横沢啓子

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