機動警察パトレイバー NEW OVA
第11話『雨の日に来たゴマ』
解説
TV版第24話『さらば香貫花』やNEW OVA第9話『VS』と並んで、伊藤和典好みのエピソード。猫好きの伊藤和典にはたまらない、愛くるしい小猫の物語である(ちなみに押井守は大の犬好き)。一見トラ猫だが、縞の先端がブチ模様になった猫を“ゴマ”と総称しているのは、知らない人も多いのではないだろうか。
ストーリー
ある雨の日、二課の入り口に置かれた見慣れないダンボール箱があった。中には死にかけた1匹の子猫がいる。見捨てるわけにもいかず、野明は遊馬とひろみに相談して、小猫が自立するまで育てることにした。
ある雨の日、二課の入り口に置かれた見慣れないダンボール箱があった。中には死にかけた1匹の子猫がいる。見捨てるわけにもいかず、野明は遊馬とひろみに相談して、小猫が自立するまで育てることにした。
もちろん猫を飼うことなど許されるはずもなく、3人は二課棟から離れたボート小屋を隠れ場所にする。しかし弱った子猫には、人間の手で頻繁にミルクを与えなければならない。出動命令が出て困惑した3人は、整備班のシゲを取り込み、彼の小部屋を新たな飼育場所にした。一生懸命世話した甲斐あり、段々元気を取り戻していく子猫。元気になるのはいいのだが、辺りを動き回ったり鳴き声を出したりで、皆を怪しませることになってしまった。今度はビニールハウスが新しい隠し場所に選ばれたのだが、子猫は破れ目から脱走してしまう。
必死で探し回っているとき、出動命令が出た。現場では、野明機と犯人レイバーの睨み合いが続いている。と、その時、野明はコクピットの中に子猫を発見した。ホッと安心する間もなく、子猫が操縦機器の上を飛び回っり、野明機はめちゃくちゃな動きを見せてしまう。それを挑発と勘違いした犯人がケーブルを切断しようとした時、太田機から放たれた銃弾で動きを制止され、大事には至らなかった。
野明たちは大目玉を喰らい、子猫を手放すよう命じられた。だが後藤の命令よりも早く、子猫は自分の意志で生い茂る雑草の中に身を隠してしまう・・・。
数カ月後、立派に成長して子猫まで引き連れたあの猫が、再び一同の前に現れた。別れの挨拶にきた猫に“ゴマ”と名付け、野明はいつまでも見送っていた。
スタッフ
原作/ヘッドギア
週刊少年サンデー連載中/ゆうきまさみ
シリーズ構成/伊藤和典
キャラクター・デザイン/高田明美
メカニック・デザイン/出渕裕・佐山善則
監督/吉永尚之
美術監督/渋谷幸弘
音楽/川井憲次
脚本/伊藤和典
演出・絵コンテ/青木康直
原作/ヘッドギア
週刊少年サンデー連載中/ゆうきまさみ
シリーズ構成/伊藤和典
キャラクター・デザイン/高田明美
メカニック・デザイン/出渕裕・佐山善則
監督/吉永尚之
美術監督/渋谷幸弘
音楽/川井憲次
脚本/伊藤和典
演出・絵コンテ/青木康直
タイトル/マキ・プロ
作画監督/高木弘樹
原画/土器手司 高木弘樹 阿蒜正 南伸一郎 広田麻由美 中西修史 鈴木俊二 菊池康仁
動画チェック/岡部実
動画/竹之内節子 富岡美穂 加賀野井美和 押田貞美 スタジオマーク アニメ・アール
背景/石垣プロダクション 高橋賢伍 桑原悟 大磯恭子 長谷川弘行 羽柴正俊 大嶺靖
彩色/エムアイ 中山昇 東弘巳 西原和美 斉藤あや子 沢辺幸子 飯島理恵 今井亜津子
アニメーションタイム
色指定/小川さよ子
撮影監督/奥井敦
撮影/旭プロダクション 梅田俊之 藤倉修二 榊原広 松澤浩之
特殊効果/干場豊(マリックス)
効果/伊藤道廣(E&M)
現像/東京現像所
録音演出/浅梨なおこ
調整/山田富二男
録音制作/オムニバスプロモーション
録音/ニュージャパンスタジオ 東京テレビセンター
編集/鶴渕友彰(鶴渕映画)
広報担当/飯島佐知子 小山仁一郎(バンダイ) 佐藤尚樹(東北新社)
制作デスク/杉田敦(バンダイ) 明石渉(東北新社)
制作担当/山本之文
制作進行/斉藤正志
文芸助手/高橋哲子
演出助手/菱川直樹
プロデューサー/鵜之沢伸(バンダイ) 濱渡剛(東北新社) 指田英司(サンライズ)
製作協力/サンライズ
製作/バンダイ 東北新社
キャスト
篠原遊馬/古川登志夫
山崎ひろみ/郷里大輔
泉 野明/富永みーな
後藤喜一/大林隆介
進士幹泰/二又一成
南雲しのぶ/榊原良子
太田 功/池水通洋
シバシゲオ/千葉 繁
香貫花クランシー/井上瑤
榊 清太郎/阪 脩
熊耳武緒/横沢啓子
警官:野村信次
整備員A:真殿光昭
同B:小形満
同C:陶山章央